ホームページ制作会社に依頼し問題が発生した理由

今回は、ホームページ運営中もしくはこれからホームページ制作を考えている皆様に向けて、サイト制作を制作会社に依頼した後に起こりうる問題についてご説明します。

サイト制作後に起こりうる問題としては以下のようなものがあります。

  • 完成してから必要な機能が漏れていた
  • 想定していた機能と異なる
  • 作ってもらった機能に不具合があった

チェックポイント

いくつか問題を挙げましたが、「クライアント様が想定したご要望や仕様通りに完成すること」を目的とした場合、目的を達成できない理由として三つの原因が考えられます。

  • クライアント様と制作会社間で認識が異なっていた
  • クライアント様側で必要なことが整理できず制作会社に伝えられていなかった
  • 制作会社に技術的な問題があった

認識のズレをなくすには

いざサイトを見てみると、お互いの認識が異なっていて想定した機能になっていないことがあります。

デザイン:イメージ・コンセプトが異なる
機能:想定している動作と異なる

これはどちらに問題があるというわけではなく、両者の意見のすりあわせがうまくできていなかったことが原因です。 本来、制作会社側がヒアリングを行いすりあわせをしますが、事前にクライアント様側で整理ができていると、より正確なすりあわせができます。

認識のズレの事例

過去に聞いたことがある事例を挙げます。

クーポン機能を作りたいショップオーナーがいます。ショップオーナー側は購入途中でクーポンを選択して割り引きを行いたいと伝えます。制作会社はクーポンを選択と聞いて、あらかじめ会員に付与しておき会員が付与されたクーポンを選択する機能と考えます。しかし、ショップオーナーは会員でないゲストユーザーでも使えるクーポンを想定したということがありました。 その場合は、会員に付与するクーポンというよりもクーポンコードなどを入力して割り引きを行う機能として行う必要があります。こういった問題は、実際に具体的な動作・画面遷移を交えて説明することでズレをなくすことができます。

具体的に説明をする

言葉だけで説明をするとズレが発生しやすいものです。紙ベースで書いた機能概要でも構わないですし、同様の機能があるサイトを見せるなどしましょう。デザインであれば似たようなコンセプト・テイストのサイトを制作会社に伝えましょう。

完成前に確認をする

そういった認識のズレを小さくするために、完成してから見るのではなく、少しずつでも定期的に動作を確認させてもらうようにすることや、画面遷移などの動作に関するモックを作成してもらうということもオススメです。そういった事前に確認やモックの作成をしてもらえるか制作会社に確認しましょう。

整理不足

認識のズレではなく単純にクライアント側から依頼漏れです。これは、必要な機能を整理できず作成途中・完成してから気づくものとなります。 後から気づいた機能があったが、間に合わない等の問題が発生します。 追加費用だけの問題であればまだ良いですが、納期への影響も考えられます。

技術問題

制作会社側の技術不足による問題です。機能に不具合があるなどですが、クライアント様側で判断するのは難しいですので、過去の事例などを見るようにしましょう。

費用は安くしてもらうものか?

費用を抑えて安く制作してもらえる方がクライアント様からすると嬉しいものです。見積もりに対して、高いと感じて安くして欲しいと依頼しても、同じ機能で安くするのは難しいと思います。安くするとその分、制作にかんする作業時間が減るということになりますから、機能への影響が少なからず発生することが考えられます。
ホームページ制作費用を抑える方法については別記事で紹介できればと思いますが、仕様をそのままではなく、「一部の処理はスタッフが作業をするのでその分機能を落としてもらい安くできませんか」というように、実装工数を少なくして費用を抑えてもらうようにしましょう。

最後に

ホームページ制作会社に依頼した後に起こりうる問題について説明しました。 制作依頼をすれば見積もりが高いと感じることもあります。 ただ、その時は必要な機能を整理して絞ることや、一部はシステムが自動で行うのではなく人手で行うようにして工数を抑えるようにすることも一つです。 そのためにも、事前にクライアント様側で整理しておくことが必要です。

クライアント様と制作会社間でいい関係を築いて希望した良いホームページを制作してもらいましょう。