喜多方の自然

喜多方 飯豊連峰

喜多方は豊かな自然に囲まれています。北西には飯豊連峰を望み、東には雄国沼、そして磐梯山とそれを囲む多くの湖沼。四季を通じて様々な表情を見せてくれる自然の中で、喜多方の風土は育まれてきました。

喜多方の自然条件

喜多方市は、福島県の西北部、会津盆地の北に位置し、北に飯豊連峰の雄大な山並みが連なり、東に磐梯山の頂を望む雄国山麓が裾野を広げ、南に阿賀川、日橋川が流れている。中心部は、盆地のため平坦な地形となっている。 気候は、盆地特有の内陸性気候で、夏季は高温多湿、冬季は寒冷で豪雪になることもある。平均気温11℃、降水量は年間1,200mm程度。

周辺地域には広大なブナの原生林があり、中でも万年雪をいただく霊峰飯豊山に連なる、会津百名山の一つ飯森山(標高1,585m)から端を発する幾筋もの伏流水が、飯森沢に流れ込んでいる。この飯森沢の清澄な流水が喜多方市水道水の水源となっている。

出典:喜多方市公式ホームページ

雄国沼

豪雪地帯のために雪が降ると閉ざされてしまう雄国沼。水芭蕉の開花にあわせ雄国沼は人を受け入れ始める。天然記念物である「雄国沼湿原」に生息する湿原植物は280種類にも及ぶ。季節ごとに咲く水芭蕉、レンゲツツジ、ニッコウキスゲ等の大群落が沼を飾り、沼は来る度に違った美しい表情で人々を迎えてくれる。

由来

磐梯山の西に隣接する旧猫魔火山体の活動は、磐梯火山体の活動開始よりはかなり古い第4紀更新世の中期(約90万年前)といわれ、磐梯火山と同様に大量の噴出物をともなう成層火山として発達した。その結果、山頂部に陥没によるカルデラ湖(雄国沼の原型)誕生し、さらにその後の外輪山の小噴火や浸食によるカルデラ壁の崩壊などや、江戸時代の灌漑用の水利のために人手が入れられたことで現在見られるような雄国沼ができあがったのである。現在は水面標高1089m、周囲約3.5km、深さ7m(最深部)で沼の東岸と南西岸には高層湿原が発達し多くの貴重な植物が群落を作っている。
出典:「自然街道」磐梯人ハンドブック

住所:〒966-0022 福島県喜多方市熊倉町雄国 ( 金沢峠 )
交通・アクセス:熊倉・雄国経由で、雄国沼の金沢峠まで車で40分

飯豊山

越後山脈北部にある飯豊連峰の主峰であり四方から登山道が整備され登山を楽しむことができるが、飯豊山地は朝日山地と並び東北アルプスの異名をもつため山容が非常に大きく万年雪も残るため、充分な装備が必要。可憐に咲く高山植物が有名で、日本百名山のひとつに数えらている。

由来

飯豊山は652年に、役の小角と唐僧知道和尚により 開山されたと言われている。 五社権現が創建され、 山麓には薬師寺がおかれた。のちの1590年、蒲生氏郷により五年の歳月をかけて登拝路が開かれ、その後、氏郷の子秀行が社殿を修築し、 祈願所に定めた。それ以来、 飯豊山は修験者の修行の場としてだけでなく、地元住民の信仰の山として尊ばれてきた。戦前までは女人禁制で、会津の男子は13・14歳になると 白装束に身を清め、杖を手に「六根清浄、お山は晴天・・・」 と唱えながら登らなければならなかったと言われている。

交通・アクセス:JR磐越西線 山都駅から北に車で2時間

大仏山

毎年4月29日みどりの日に大仏山の山開きが行われる。大仏山は標高708mのファミリー向きの山で、うつくしま百名山にも選ばれている。登山口からの急坂を1時間強登ると、山いただからは会津盆地や磐梯山、遠く飯豊連峰の雪渓まで見渡せる。健脚の人は、さらに片道30分くらいで無行沼まで足を伸ばすこともできる。

住所:〒966-0001 福島県喜多方市岩月町入田付字二軒在家(登山道に至る林道の入り口)
交通・アクセス:喜多方駅より林道入口まで、車で10分  林道入口から登山道入口まで車で5分(徒歩45分)

黒森山

黒森山は福島県山都町と熱塩加納町の境に位置し、一ノ木の集落からその山容を望むことができる。熱塩加納町から見ると「くじら」のように見えることから、「くじら山」とも呼ばれる。 登路は一ノ木からと熱塩加納町からの二つがあり、双方違った楽しみ方で登れる。山いただからは会津平が一望でき、毎年5月5日のこどもの日が山開き。

交通・アクセス:JR磐越西線 山都駅より車で20分(徒歩45分)

日中線記念自転車歩行者道

昭和59年3月31日、45年7ヶ月余りの歳月、市の公共輸送に多大な貢献をした日中線の記念に、跡地の一部を遊歩道として残した。駅から西へ徒歩3分の遊歩道の入口から全長3キロの道のりが続く。道の中ほどには当時運行していたSLが展示されている。春は枝垂桜が美しく咲き誇りSLを華やかに飾る。ふくしま遊歩道50選の一つ。

交通・アクセス:喜多方駅から徒歩3分(自転車歩行者道太子堂入口)
SLの展示場は駅から車で5分、自転車歩行者道を徒歩で15分、押切川公園体育館駐車場から歩いて3分ほど。(喜多方市太子堂~喜多方市松山町字村松)

押切川公園庭園

押切川公園庭園内にはアカマツ、ケヤキ、ウメ、コブシなど49種類の薬樹が植えられている。園内の池には飯豊山からの伏流水が湧き水となって流れ込んでおり、清流に住み巣を作る珍しい魚トゲチョ(イトヨ)が生息している。6月には水辺にあやめが咲き誇り美しい景観を堪能できる。

住所:〒966-0094 福島県喜多方市字押切一丁目86 交通・アクセス:喜多方駅より車で5分

権現森公園

権現森公園は喜多方熊倉地区にある小さな公園である。新緑から紅葉までののどかな風景を一望できる。昭和51年、熊倉輪具地区で発掘された二基の古墳は輪具(わぐ)古墳群と呼ばれ、その一基がこの公園の中に移築復元されている。積石の竪穴石室がみつかり、中から鉄斧・管玉・ガラス玉・耳飾りが出土した。

住所:〒966-0021 福島県喜多方市字熊倉町都
交通・アクセス:喜多方駅より車で15分

恋人坂

熊倉街道から伸びる喜多方ロマンチック街道を走り、車窓からの景色を楽しんだ後にたどり着く恋人坂。平成14年に「恋人坂一言コンテスト」も実施された地元ではちょっとした有名スポット。展望の良い恋人坂から喜多方の風景を楽しむのはもちろんのこと、澄み切った夜空に輝く星々の煌きを見上げるのにも最適である。

住所:〒966-0022 福島県喜多方市熊倉町雄国字村中
交通・アクセス:喜多方駅より車で10分